「高校生になったから親の元を離れて自分で生きていくぞ!」
そう思うのは必然的かもしれません。
しかし断言します。
高校生で一人暮らしをするのはやめておきましょう。
もちろん、事情があれば仕方がないのですが、好奇心からくるものはいったんこの記事を読んで冷静になってみましょう。
というのも、私自身高校生の頃、東京で一人暮らしをしていたからです。その時に感じた「高校生の一人暮らし」の大変さを紹介します。
目次
生活費が高い

ここで最初に、高校生が一人暮らしをするにあたって一か月あたりどのぐらいの費用が必要なのかを見ていきましょう。
地域によって多少変動しますが、今回は東京での一人暮らしに焦点を当てていきたいと思います。
費目 | 平均額 |
---|---|
家賃 | 70,000円 |
電気・ガス・水道代 | 8,500円 |
インターネット回線費 | 4,000円 |
食費 | 30,000円 |
雑費(家事用品費など) | 5,000円 |
合計 | 117,500円 |
このように、毎月約12万円もかかってしまいます。
それに加えて、新しい賃貸に住むときには初期費用が別途かかります。相場は大体家賃の4~5倍程度だといわれています。
だからこの場合は470,000円~587,500円ほどプラスでかかってしまう計算です。
中には、アルバイトをして月々の費用を賄いたいと思う方もいるかもしれませんが、約12万円を毎月稼げる目途はついていますか?
なければ、一人暮らしはやめておいたほうが賢明と言えます。
なにより、高校生はそんなにバイトする時間がない。毎日は放課後から働いて土日も休まずに働いたら、体はいくらあっても足りません。
健康的な食事ができない

最初はだれでも毎日体にいい健康的な料理を作ろうと献立を考え、キッチンに向かいます。僕だってそうでした。
でも、続かない。
高校生で、学校での勉強や部活、アルバイトや友達との遊びで毎日が大変なのに、料理にそこまで意識を割けない。
そうです。本当に時間がないんです。
そしたらいつのまにか毎日スーパーで焼きそば麺と、肉と野菜を少し買ってカロリーだけ高い焼きそばを食べるだけの生活になってしまっていました。(笑)
やっぱり、母親の料理は偉大なんです。
せめて高校生の時までは親に甘えておきましょう。
病気をしたときに超大変

風邪やインフルエンザ、さらには新型コロナウイルスまで高校生を襲う病気は様々あります。
高校生のうち、約75%は年間1回以上の風邪にかかっています。
さらに、インフルエンザに焦点を当てれば、インフルエンザの年間発症人数は多い時には1200万人、15~19歳の発症人数は全体の約11%の132万人。高校生の人数は約300万人なので、約3人に1人は発症している計算になります。
一人暮らしとなれば、それらすべての病気への対処をすべて自分一人で行わなければなりません。
発症したときにきちんと栄養のある料理を自分で作ることができますか?
よく考えてみましょう。
トラブルに巻き込まれたときに一人で対処しなければならない

・個人間取引による詐欺被害
・不当請求・ワンクリック請求
・製品関連事故
これらは高校生に多いトラブルの一例です(参考:消費者庁)
個人間取引による詐欺被害
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス。社会的ネットワークをインターネット上で構築するサービス)上のコミュニティ(インターネット上で共通の趣味などを持った人たちが交流する場)や、ファンサイトなどのネットの掲示板上で知り合った個人と、コンサートチケットや衣料品、雑貨などを取引してトラブルに巻き込まれることもあります。多くは、相手の個人情報や連絡先をきちんと把握していないことが原因です。匿名性が高いので、相手の連絡先が分からなければ救済が極めて難しくなります。
消費者庁
やはり個人間売買でのトラブルは多いです。
高校生の一人暮らしとなると、親が近くにいない分必然的に様々な情報を隠すことが多くなります。そこで実際に取引を親に相談できず被害にあってしまうケースは多いです親と一緒に暮らしていれば、トラブルに気づいてくれる可能性も高まります。
不当請求・ワンクリック請求
携帯電話やPCのサイト画像をクリックすると、「当該サイトは有料サービスのため3日以内に5万円を支払って下さい、支払わないと自宅を突き止め直接請求にうかがいます」という表示画面が出ることで、あわてて支払いに応じてしまい、結果、詐欺被害にあうことがあります。
消費者庁
アダルト情報サイトに多い手口ですが、過去にはアニメサイトや芸能人情報サイトでも同様の手口が確認され、未成年者でも遭遇する可能性が高い被害となっています。
これは、架空請求ともいわれます。最近では架空請求に対するリテラシーが高まってきているのですが、まだまだ油断はできません。やはり、このトラブルに関しても、親にいつでも相談できる環境が必要となってきます。
製品関連事故
(独)国民生活センターが2010年度に収集した危害・危険情報は12,701件で、対前年度比7.4%増でした。「危害情報(注1)」は8,595件、「危険情報(注2)」は4,106件で、「危害情報」の上位3商品は、「医療サービス」、「化粧品」、「エステティックサービス」。また、中でも生命身体に被害を及ぼした製品は「化粧品」「健康食品」「家具類」となっています(図1)。
消費者庁
「危険情報」の上位3商品は、「四輪自動車」、「電子レンジ類」、「テレビ」であり、両方ともに前年度より増加しました。
近年、若者をターゲットにした美容品などのセールスが顕著になってきています。お金だけを取られて全く効果がなかったなんてこともよくある実例です。
そのような被害にあわないためにも、親の目が届く範囲にいることが重要です。
このように高校生に降りかかるトラブルは日常茶飯事です。何かあっては遅いので、できるだけ親と一緒にいて、相談しましょう。
まとめ
今回、私の経験から高校生が一人暮らしをしないほうがいい理由をいくつか挙げてみましたv。いかがだったでしょうか。
私自身高校生のときに一人暮らしをしていたのですごく大変な思いをしています。特別な事情がなければ、高校生のうちは友達との時間を多くとって、一度しかない青春を楽しみましょう。
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